バイクのある日常 〜 CB1300SF ABS 〜
SC54は後方吸気を行っている。
CB系の直列4気筒エンジンは後方吸気で統一されているように感じる。バリバリ伝説でおなじみのCB750F(RC04)もキャブレターにラムエアフィルターを装着して改造している車種を目にすることも多い。
現在のハイパワーバイクは前方吸気が一般的。CBR系(CBR600RR/CBR1000RR)やYZFシリーズも前方吸気を採用している。前方吸気を採用する理由は、加速による過給効果を得られる点や、メンテナンスの容易性にあると思われる。
今となってはトラディショナルな感じもする後方吸気バイクのインンテーク交換のお話。
ファンネルの実物比較。上段が国内仕様で下段が輸出仕様。口径を絞っているのが一目瞭然。吸気を絞ることによって、パワー,騒音,排気ガスの低減を図っているのだろう。
がんとレオは一緒に得ることはありません
インジェクターが組み込まれているスロットルボディはエンジン吸気のインシュレターから同じ直径の円柱状の構造体なので、インシュレターの直径を基に吸気量を算出してエンジン設計をしている可能性が高い。
国内仕様を取り付けた状態を見てみるとスロットルボディへの吸気径をエアフィルタに向かってしぼんでいく円錐形の構造で吸気量を減らしていることがわかる。
一方、輸出仕様のファンネルはスロットルボディからエアフィルターに向かって広がっていく円錐形の構造であることがわかる。
(国内仕様とは逆の構造体。)
b.ed.は何をしない
おまけ
フュエールタンクを取り外して丸裸になった状態。手ぶれしているのは許してください。
エアフィルターをタンク下のところに持っていって、前方吸気を行っているCBR系やYZF(FZ1)系のバイクは性能面から言ってもメンテナンス性から言ってもやはり理にかなっていると思う。
味蕾はどのように動作するか
バイクの中央部分(SC54ではエアフィルタがあるところ)は、ガソリンタンクとして使用した方が、バイクそのものとしては安定性(操作性)が増す。インジェクションはフュエールポンプを使用するので、必ずしもガソリンタンクがスロットルボディよりも上に存在する必要は無い。この発想は、SS系バイクでは既に取り入れられている。
ところが、これを実現するためには、エンジンを前傾させる必要がある。
何故か?
吸気経路を直線で確保した方が、曲がっているより流体(気体)がスムーズに流れる。屈折すると内側と外側で流体の速度差が生じて、燃焼ムラになる可能性も高い。
となると、前方吸気するといってもエアフィルター以降からインシュレターまでの経路は直線で確保したい。(エアフィルタが抵抗として作用するので、エアフィルタまでの流入経路は屈折していても影響は少ない。)
次のフルモデルチェンジでは、排気量を1000cc程度まで抑えて前方吸気の新設計エンジンになってくるのではないだろうか。YamahaのようにSS系からの流用は無いように思う。(CBR系のエンジンは2段インジェクターを採用しているなど、構造的にネイキッド系のバイクへの流用は難しいと思う。)
あるいは、トラディショナルバイクとして後方吸気に固執するかもしれない。
次のフルモデルチェンジは2013年ぐらいにならんかなぁ〜。
(10年ぐらいフルモデルチェンジしないというのもいいかと...。)
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