NPO法人 JKSK -女性の活力を社会の活力に JKSKインタビュー
IV. 改革の実現のためには「ビジネス」を基準に | [4/4] |
―従来の慣習、価値観を改めていくためには、トップの強力なリーダーシップが不可欠であると同時に、変革に対する最も大きな抵抗勢力となっている中間管理職―特に男性の―の意識変革が重要であると思います。これは大変むずかしく、かつ不可欠であると思いますが、この点についてお考え、打開策などをお聞かせいただけますでしょうか。
企業内の抵抗を克服するひとつ方法は、企業文化の変化や企業価値の説明を通じてではなく、その企業のニーズを通じて行うことです。これは、管理職者が理解しているところであり、それが、管理職者が求めるべきことです。彼らは、社長の気まぐれや社長が「これが流行だから」と言うようなことを求めてはいません。
ここで言いたいのは「女性に責任を与えることは企業の利益のためである」ということです。つまりビジネスなんです。我々は全員、日産に競争力を持ってほしいと望みます。我々はみな、日産が利益を上げ、成長してほしいと願っています。我々はみなこの希望を持っています。それを実現する方法のひとつは女性にとって魅力的であり、女性のお客様を増やし、女性社員の可能性を有効に使うことです� �
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管理職はこの言葉の意味と、この論理が理解すると思います。なぜなら、みな、会社の業績を上げるために力を尽くしているからです。ビジネスにとって良いことであり、会社により大きな貢献をもたらし、より価値の高い会社にすると管理職が理解していれば、抵抗などありえないと思います。
皆自分の信じていること、価値観があるから、適応しやすい人と適応が遅い人が出てくるでしょう。でも基本的には、ビジネスのための決定であるということです。どの企業にも利益を上げるビジネスに鈍感な人はいない、なぜなら、それが我々の生活そのものだからです。我々は、株主のために価値のあるものを作り上げ、会社を育て、会社をもっといい会社にするのです。
ですからこの変革を、この最終的な目標に達する方法として捉えれば、大抵の場合抵抗は乗り越えられます。
―現在の日産は、すでにその様な土壌になっているのでしょうか。
何が十代のにきびに本当に役立ちますか?
まだそこまでには至っていません。すでに兆しはあるかもしれません。以前よりは改善していると思います。完璧かと言われると、もちろんそうではありません。私は確かに抵抗に直面することもあります。しかし、繰り返しますが、拙速な抵抗をすることにより、マーケットの動きを見失うことになります。抵抗を無視してはいけません。抵抗している人を呼んで、抵抗している理由を理解し、価値観を戦わせるのではなく、あくまでもビジネス上の議論としてその先に進むようにするのです。
―人事部長の方から、現在男性ばかりの工場のラインにも、フランスのルノーで行っているように、女性を登用する実験的なプランがるとお聞きしました。プランは実行され、広がりそうでしょうか。
はい、米国には私の女性アシスタントがいます。工場のある部署の統括をしていました。400から500人ほどの従業員が彼女のもとで働いていました。頭が非常にいい女性で、ハーバードのMBAを持ち、まだ36歳ぐらいだと思います。その職に就く前は、スマーナの工場で400人の従業員を監督していました。ですから製造の人たちは、女性が工場で働く場を作ることがありうると知っているはずです。性別と関係なく一番可能性のある人、有能な人を選ぶということです。
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―女性を活用しようというゴーン社長のご方針に対する日産自動車の経営幹部―中間管理職を含めた―の皆さんの本当の反応はどうなのかということについて大変関心があります。ゴーン社長の前ではイエス、という姿勢でも実際にのところはどうなのか。ゴーン社長はどのように見ていらっしゃいますか。
率直に言って、抵抗がある人も、普通は、「なぜこれをするのか?」「なぜこれをすべきなのか?」「目的は何なんですか?」と聞いてきます。そして私が目的を伝えると、皆、賛成してくれます。もちろん、私の前で「はい」と言って、後で抵抗する可能性はあります。
しかし、そのようなことは私は認識していません。そのようなことをチェックしているのはディバーシティデベロップメントオフィスや人事部や他の人達です。私の前で起こっていないから正確なことは言えませんが、各部、各課でとても具体的な目標を設けています。実行するかしないかです。もし実行しなければ、その理由の説明が求められます。実行するなら、目標を達成しなければなりません。ですから、そのために計測できるステップが重要なの� �す。口先では済まされません。
リップサービスだけでは駄目なのです。行動しなければなりません。なぜかというと、6ヶ月や一年毎にどのくらいに達成したのか、何をしているのかのチェックをするからです。全社員が会社の目標に達するためにどのように貢献しているかを証明しなければいけません。もしご興味がありましたら、もう少し抵抗のある人とのインタービューができますよ。その人たちはなぜ反対なのかを説明できるでしょう。
―ダイバーシティの実現の過程においては、男性社員はまず登用された女性幹部がどのくらい能力があるかと観察をするでしょう。しかし、一旦あるレベルに達すれば、女性幹部がともに存在することがノーマルな現象となっていくのです。
全く、その通りです。
―ただ、すべての障害物が取り除かれるべきということではなく、公平な職場環境を醸成すべきということですよね。日産がそういう目標に迅速に到達されることを期待いたしておりますし、ゴーン社長は、必ず成就なさると確信いたしております。
本日はありがとうございました。
インタビュー:JKSK
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